特定非営利活動法人・森の蘇り 設立代表者の大西さんをお招きした、第4回の里都づくりフォーラム。日本と世界の森の現状や大西さんが取り組まれている皮むき間伐の活動についてお話をいただきました。
大西さんは、コピーライター、プランナーとして東京都内で勤務したのちに独立して静岡県富士宮市に帰郷。
富士山麓がヒノキの宝庫であるにもかかわらず、戦後に植林された森の間伐が遅れ、それが森林の荒廃や土砂崩れなどの環境問題となっていることを知り、間伐〈森づくり〉と木材流通〈木づかい〉を両輪とする活動に取り組み始めました。
現在は、誰もが出来る森づくりの手法として「きらめ樹」(皮むき間伐)の普及と、「きらめ樹材」の活用を推進中です。
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特定非営利活動法人・森の蘇り 設立代表者
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コピーライター、プランナーとして東京都内で勤務したのちに
独立して静岡県富士宮市に帰郷。
富士山麓がヒノキの宝庫であるにもかかわらず、戦後に植林された森の間伐が遅れ、それが森林の荒廃や土砂崩れなどの環境問題となっていることを知り、間伐〈森づくり〉と木材流通〈木づかい〉を両輪とする活動に取り組む。
現在は、誰もが出来る森づくりの手法として「きらめ樹」(皮むき間伐)の普及と、「きらめ樹材」の活用を推進中。
特定非営利活動法人・森の蘇り 設立代表者、大西さんを講師にお招きした第4回の里都づくりフォーラム。
大西さんは、コピーライター、プランナーとして東京都内で勤務したのちに独立して静岡県富士宮市に帰郷。
富士山麓がヒノキの宝庫であるにもかかわらず、戦後に植林された森の間伐が遅れ、それが森林の荒廃や土砂崩れなどの環境問題となっていることを知り、間伐〈森づくり〉と木材流通〈木づかい〉を両輪とする活動に取り組む。
現在は、誰もが出来る森づくりの手法として「きらめ樹」(皮むき間伐)の普及と、「きらめ樹材」の活用を推進中。
まずは、大西さんから森についての概況をお聞きしました。
・日本は世界2位(68%)の森林率を誇る森林大国。しかし木材自給率は、なんと20%。
・海外では原生林破壊の主役は日本。世界最大の木材輸入国。
・国内では人工林が放置され、木々はもやし化、獣の餌もない。
・手入れがされていない森には、光が入らない。光が入らないと草が生えず、草木がないから虫がこない。そして動物もいない。
といった、世界と日本の森の危機的状況を共有。
そのうえで、
・日本では植林より木材の利用を。
・荒れた森の10%から出てくる間伐材は、1億㎥。間伐材だけで日本の木材需要はまかなえ、10年で全ての森は多様な命が共生する森にシフトする。
というポジティブなお話をいただきました。
具体的に、大西さんの活動されいている「森の蘇り」について詳しくお聞きしました。
・従来の間伐はプロが行うもの。しかし、森の蘇りが行っている皮むき間伐「きらめ樹」は、だれでもできる間伐の手法。
・木の樹皮をむき、木を立ち枯れさせ、木の葉を落として森に光を入れる。立ち枯れした木は水分が抜けるため非常に軽くなる。軽くなった木は運搬がしやすく、加工もしやすい。
・「きらめ樹」は間伐するだけではなく、木材の利用までを視野に入れ取り組みを推進している。
・一般的に、木材は中心を四角く切って製材するので、全体の8割が廃材になるが、「きらめ樹」材は皮がないので、ほぼ100%の利用が可能になる。
・また間伐材を流通・販売させていくことで、新しい雇用の創出にも結びついていく。
といった、誰もが森と関わりをもつことができる活動を紹介いただきました。
「大西さんのお話を聞いて印象に残ったこと」などについて、参加者同士で話し合いを行う時間を設け、自分たちと森の関係を見直してもらう時間を作りました。
そして今回は特別に、皮のついた木材を会場に用意し、参加者の方々に実際に「皮むき」のプチ体験を行っていただきました。気持ちよく剥ける皮に、皆さん驚きの声をあげていました。
今回、会場には、森の保全や間伐に取り組んでいらっしゃる方々もおこしになり、それぞれの活動について、簡単にご説明いただきました。(※左上から時計回りに)
モア・トゥリーズ 水谷さん
KIZARA 石井さん
私の森.JP(グラムデザイン) 赤池さん
森のエネルギー研究所 前保さん
今回ご参加いただきました、皆様ありがとうございました。
今後里都プロジェクトでは、皮むき間伐「きらめ樹」を体験してもらうツアーなども予定しています。詳細が決まりましたら、webやfacebook等でご案内させていただきます。
第4回の里都づくりフォーラムでは、ゲストとしてNPO法人「森の蘇り」設立代表者の大西義治(おおにし よしはる)さんをお招きし、静岡県富士宮で展開されている新しいスタイルの林業をご紹介したいと思います。
これまで里都づくりフォーラムでは、農業の取り組みを中心に、ご紹介してきましたが、その農業を支えている「森」に注目しました。
今、日本の森が危機的状況になっているのはご存知でしょうか?
各地で土砂崩れが起こり、河川の水や地下水が減少しつつあるのは、森が本来の役割をうまく機能していないからです。
森が豊かだと、空気が浄化されるのはもちろんですが、しっかりと大地に根を張ることで、地滑りが起こりにくくなり、豊かな土壌ができます。また雨水が流れにくくなるので、しっかりと地下水を蓄えることも可能になります。
森と農業は一見関係ないことに見えますが、水やエネルギー、空気を産み出す装置として、農業の基盤として、森は非常に大事な役割を担っています。
森を豊かにするために、手入れをしなければいけないのですが、非常に重労働で採算性も悪いので、林業は廃れていく一方でした。
大西さんは、この危機的な状況を少しでも改善したいという想いで、「皮むき間伐」という手法を取り入れ、素人の方も参加可能な仕組みづくりを行っています。
そんな大西さんの情熱やこれからのビジョンを共有し、みなさんと一緒に危機的な状況にある日本の森を生き返らせる方法を探る会にしたいと思います。
きっと学びや気づきの多い、ワクワクするひと時になると思います。
ぜひご参加ください!
■ゲスト(里都ナビゲーター):大西義治(おおにし よしはる)さん
※NPO法人森の蘇り http://mori-no-yomigaeri.org/
■日時:2012年4月15日(日)14:00-16:30ごろ
※開場は13:30を予定しております。
■場所:日比谷図書文化館
※注意点:公共交通機関でお越しください
日比谷図書文化館へのお問い合わせはご遠慮下さい
■定員:50名(先着順とさせていただきます)
■参加費:2,000円(実費分としていただきます)
※参加費は当日会場にて現金でお支払いください。
■主催:里都(さと)プロジェクト
http://satopro.jp
■申込み方法:以下のフォームからご登録ください。
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